夏に食べたい、トマトのお浸し
夏の夕方、買い物袋を片手に帰る道すがら。 「今日はもう、あまり重たいものは食べたくないな」 そんな気分の日に、冷蔵庫で出番を待ってくれているのが「トマトのお浸し」です。 火照った身体に、つめたく冷えただしがじんわりとしみ … 続きを読む
夏の夕方、買い物袋を片手に帰る道すがら。 「今日はもう、あまり重たいものは食べたくないな」 そんな気分の日に、冷蔵庫で出番を待ってくれているのが「トマトのお浸し」です。 火照った身体に、つめたく冷えただしがじんわりとしみ … 続きを読む
朝、カーテンを開けたときの空気の質。 雨が降り出す前の、わずかに湿った匂い。 お気に入りのハンドクリームを塗ったあと、ふと指先から立ち上る香り。 香りは見えないけれど、確かにその日の気分を左右するもの。 だから私は、服を … 続きを読む
お気に入りの白いマグカップがあります。 どこで買ったのか、正直よく覚えていません。 きっと何かのついでに、たまたま手に取ったものだったと思います。 でも今では、このマグがないと一日が始まらない。 そう思うくらい、私の朝に … 続きを読む
ふと、デパートの地下でお中元特設コーナーを見かけたときのこと。 整然と並ぶ熨斗付きの箱を見て、「ああ、今年もこの季節が来たんだな」と思いました。 けれどそのまま通り過ぎようとして、足が止まりました。 今年は、何か贈ってみ … 続きを読む
毎年、夏が近づくと、ふと祖母の家の縁側を思い出します。 風鈴の音。夕立の匂い。台所から聞こえる揚げ物の音。 そのすべてが、お盆の風景と重なっているような気がします。 小さな頃は、ただなんとなくしていた“迎え火”。 大人に … 続きを読む
庭の小さな石を、山に見立てる。 茶碗の内側に、夜空の広がりを感じる。 そんな“見立て”の文化は、日本人の美意識のひとつとして、昔から大切にされてきました。 それは、実際に「何に見えるか」よりも、「どう感じるか」を受け取る … 続きを読む
部屋を片づけて、ふとできた空間。 会話の途中で訪れる静かな沈黙。 お気に入りの器を、あえて何も盛らずに眺める時間。 そんな“何もない”瞬間に、私はなぜか心を落ち着かせてきた気がします。 それは、きっと日本人の美意識に根づ … 続きを読む
夜の暑さが引かず、身体がなんとなくだるい日。 冷蔵庫の前に立って「食べたいものがないな」と思いながらも、何か食べたほうがいい気がしている。 そんな夜に、私はよく“冷やし茶漬け”をつくります。 ごはんに、薬味をたっぷりのせ … 続きを読む
朝、キッチンに立つだけで汗ばむような真夏の日。 食欲が湧かないまま、なんとなくパンとコーヒーで済ませてしまう朝が続いていました。 それはそれで慣れていたけれど、ある日ふと、自分の身体が少し“乾いている”ような感覚に気づき … 続きを読む
気づけば、手元に似たようなハンドクリームが3本。 読まずに積んでいる雑誌、使いこなせなかった調理グッズ。 「あるのに、また買ってしまった」 そんな小さな“後悔”が、静かに心を疲れさせることがあります。 便利なものが簡単に … 続きを読む